OBJECTS & FURNITURE
佐藤憲治 琉球藍染
佐藤憲治さんの木彫り熊を琉球藍で染めた作品をご紹介いたします。
まずは佐藤憲治さんについて。
木彫り作家として50周年を迎えた北海道旭川の現役の巨匠彫刻家・佐藤憲治。
22歳から木と向き合い、数々の作品を作ってきた彫刻家で2023年で73歳を迎えます。
“憲ちゃん熊”として親しまれている、面取りによる抽象的でかわいらしい木彫り熊を中心に製作されています。
年輪(木の断面の模様)を計算して生み出される木彫り熊達は、一点一点違う表情をしていて木の温かみと躍動感を感じられる作品です。
1950年 ラベンダーの里富良野市に生まれる
1973年 「さとう熊」創業者 兄紀昭氏に師事
1985年 独立 創作木彫のさとう を旭川市に設立
1996年 この頃よりフクロウを独自の手法で彫りだす
2002年 魚類に着目し鮭は勿論 カレイ かじか 深海魚 など彼のファンの様々な発注に対応する
2018年 以前より手掛けていたザックリしたカット彫りの熊を「憲ちゃん熊」として発表
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"這い熊 槐"
"這い熊 槐"
"這い熊 神代木"
"座り熊 神代木"
続いて、北海道で作られた佐藤憲治さんの木彫り熊を沖縄の伝統染色「琉球藍」で染めた作品をご覧ください。
"マスク セン (琉球藍染)"
"這い熊 シナ (琉球藍染)"
"飛び込み熊 キハダ (琉球藍染)"
面取りされた熊と発色のいい青が特徴の「琉球藍」は相性抜群です。作為を感じさせない独特なムラ感のある表情はたまりません。見る角度によっても表情が変わるので見る人を楽しませてくれます。
北海道と沖縄の文化が見事に融合した贅沢な作品です。